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2023/08/22

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目次  

 1. ロボット更新工事とは

 2. 実績紹介

 3. まとめ

1. ロボット更新工事とは

  

 

 ロボット更新工事とは「 老朽化してしまったロボット1式のみを新しい機種に入れ替え、まだ活用できる設備はそのまま流用する 」

 という最低限の投資で安定した生産を継続させることを目的とした工事を指します。

 なぜこのような工事が必要になるかと申しますと、以下の2つが大きな理由です。

 1. 多くの産業用ロボットメーカーが生産終了機種の部品供給を、生産終了後10年で停止してしまう為、

    故障した際に「 修理部品がないため、修理不可 」となる恐れがある。

 2. 耐用年数を超えて使用していると、たとえ定期的なメンテナンスを行っていても

    モーター・減速機・アンプ等の重要機構部品が次々と故障してしまう恐れもあり、

    故障による生産停止が頻発し、安定した稼働ができなくなる可能性が高い。

 このことから、一般的に産業用ロボットは「 部品供給期限切れ 」「 耐用年数超過 」となった際には

 更新することが推奨されています。

 ただ経過年数で考えた際に産業用ロボット1式は更新が必要であっても、周辺設備はまだまだ活用できるといったことが

 ほとんどではないでしょうか。

 そのような際に、周辺設備も更新となるとコストもかなり必要となってしまいますので、

 周辺設備はそのまま流用し、産業用ロボット1式のみを更新する「 更新工事 」という選択をされる方が多くなっております。

 

 ここで実際に産業用ロボットのみを更新する場合と周辺設備も含めて更新する際の金額シミュレーションをしてみます。

 

 周辺設備を含めた更新工事

 ※加工機へのワークのロード・アンロードシステム×1式の場合

 ・産業用ロボット購入費用:400~500万

 ・更新用周辺設備製作費用:1200~1700万

 ・現地設置工事費用、その他費用:300~350万

 合計 1900~2550万

 

 産業用ロボットのみの更新工事

 ※加工機へのワークのロード・アンロードシステム×1式の場合

 ・産業用ロボット購入費用:400~500万

 ・現地入れ替え工事費用、その他費用:150~200万

 合計 550~700万

2. 実績紹介

 こちらでは弊社がこれまで実際に行ってきた更新工事の実績をご紹介致します。

 

 実績1.Y社 1986年式 搬送ロボット1式 更新工事

 

 愛知県にある自動車部品製造業 Y社にて1986年より活用されている古いロボットシステムの

 

 ファナック製ロボットが老朽化により使用できなくなった為、ロボット1式だけ更新したいということでご依頼頂きました。

 導入されて35年以上経過しているロボットシステムだったため、システムの機械・電気図面が残っておりませんでしたが、

 事前の下見調査を念入りに行い、工期は3日間で問題なく終了いたしました。

 

 

 実績2.T社 プレス間搬送ロボット6式 更新工事

 

 岐阜県にある自動車部品製造業様にて2010年に導入された6基のタンデムプレス機間の

 

 ワーク搬送を行っている6台の安川電機製ロボットの更新工事を行いました。

 すでに部品供給期限が切れているロボットである為に、次に故障した場合、補修部品が用意出来ず

 修理不可となる可能性があるということで、故障する前に更新したいということでご依頼頂きました。

 この工事については更新するロボットの機種選定も弊社で3Dシミュレーションソフトを活用して

 

 動作範囲等を確認しながら、実施致しました。

 事前シミュレーションのおかげで、更新後のロボットの動作範囲も問題なく無事終了いたしました。

 

3. まとめ

 産業用ロボットは部品供給期限や老朽化の問題により、周辺設備よりも先に寿命を迎えてしまうことも少なくありません。

 そういった際には、ロボット1式のみを更新することで、最低限のコストで生産を継続させることができます。

 

 老朽化したロボットシステムでお困りの方はお気軽に下記問い合わせボタンよりお問合せ下さい。

 

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